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記録

#12

たまに思い出す人シリーズ。

 

これまた元バイト先の名前はもう忘れたけど、一定期間働いて一定期間世界周ってる言うてたおじさん。

 

俺が大学四回生やった頃くらいに新しく入ってきてた気がする。

 

なんともフランクなおじさんやった。

 

仕事は何となくポンコツ感あったけど、とにかく周りの目とか世間体とか一切気にしてなさそうな、ネジが一つ外れた感のある人。

 

これまでずっと働いては辞めて海外で遊んでまた働いて、、を繰り返してきたらしく、その時も一年か二年くらい働くつもりで俺の元バイト先に来たらしかった。

 

世の中にはそういう人も存在するんやろうなというのは、何となく頭の中で理解はしてたけど、いざ自分の前に現れることで、こういう人がそういう人なんかーと思えた。

 

お世辞にも清潔感があると言える見た目ではなかったし、言動もちょっと幼稚な感じで、あんまり尊敬はできんかったけど、何にも縛られてなさそうな自由な雰囲気はちょっと羨ましくもあった。

 

あと、すごい純粋というか、典型的な大人特有のいやらしさとか汚い部分みたいなのがあんまりなくて、年齢はだいぶ離れてたけど、対等な一人の人対人として接してくれてると思える珍しい大人やった。

 

当時の俺が公務員を目指してると言った時も、きつそう〜でも凄いな〜頑張ってや〜とまっすぐ応援してくれたし、合格した時は一番に伝えて、やったなと一緒に喜んでくれた。

 

結局その人が世界へ発つ前に俺が就職で辞めてもうたから、ほんまに実行することができたかどうかは分からずじまい。

 

今頃どこかで自由に歩き回ってるといいな。