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記録

#16

職場で仲の良かった先輩が仕事を休み出して、1ヶ月以上が経過した。

 

体調を崩し、初めは少しだけ、という話だったが、予定の日を過ぎても出勤されず、そのまま現在に至る。

 

その人がいなくなるとどうなるんだろう、と思えるほどに、存在感のある人だった。

 

休んで姿を見せなくなる人は少なからずこれまでもいた職場だが、その人がそうなるとはまさか誰も考えていなかったと思う。

 

何がどうなるか分からないなと思う。

 

大なり小なり世の中はそんなことの連続なのだろう。

 

そして、どうなっても、世の中は何もなかったような顔をして回っていく。

 

その裏側では、数多くの予想だにしないことが起こっているのにも関わらず。

 

自分にとってはそんなことでも、世の中の多くにとっては何でもないようなこととして、そのまま過ぎ去っていく。

 

世界は本当に大きい。

 

知らない間に、自分もとっくにどこかへ置いていかれているんだろう。